WordPress をインストールしたら、早速記事を書いたりデザインを変えたりしたいと思いますが、その前に、SEO効果やWordPressの使いやすさを改善するためにまず行っておきたい初期設定があります。
初めに設定しておく事で、後々面倒な事にもなりずらいので、是非WordPressインストール後にすぐにやっておきましょう。
今回の記事では、WordPressのインストール後、ブログを書き始める前にやるべき初期設定について解説します。
また、WordPressインストールしたけど、何からやっていいか分らないという人にとっても、参考になる内容となっております。
- WordPressのインストールまで完了した人
- WordPressの初期設定で最低限必要なことを知りたい人
- WordPressでまず何の設定からやればいいのか分らない人
まだWordPressのインストールをしていない場合は↓をチェック
【後からだと大変?!】最初に必ずやっておきたいWordPressの設定
最初に必ずやっておきたい設定では、「ブログ記事を書き始めた後だと設定負担が大きくなる」設定をまとめました。
ここではまず、ブログを書く前におすすめする設定です。
- WordPressアドレスとサイトアドレスの設定
- パーマリンクの設定
- テーマの設定
- SSLの設定
書き始めてからだと、設定が難しくなったり負担が大きくなったりするので、できるだけ先に設定を済ませましょう!
①WordPressアドレスとサイトアドレスの設定
WordPressアドレスとサイトアドレスに間違いはないか確認してください。
WordPressで設定するアドレスには、WordPressアドレス・サイトアドレスの2つがあります。
前者はインストールしたWordPressファイルを保存しているアドレスのことで、後者はサイトを表示するURLのこと。
WordPress管理メニューの「設定」から「一般」をクリックします。
これらは通常、下の画像のように、両方とも同じアドレスになっています。
ブログを書き始めてからのサイトアドレス変更は、負担が大きいです。
もし希望するURLではない場合、WordPressのインストールのやり直しをおすすめします。
➁パーマリンクの設定
パーマリンクとは、ブログ記事毎に設定されるURLのことです。
ここで言う記事毎のURLとは、「http://○○○.com/●●●●●」←ここの●●●●●のことです。
しかし、途中で設定変更するとこれまでに書いた記事のURLが変更されてしまいます。
途中でURLが変更されてしまうと、SEO的にも内部リンク、被リンク的にも損になってしまいます。
ですので、ブログを書き始める前にあらかじめ設定しておきたいところです。
今回はよく使われる定番設定を紹介します。
SEO対策やブログの構成変更にも強い設定なので、特に理由がなければこの設定がおすすめです。
WordPress管理メニューの「設定」から「パーマリンク設定」をクリックします。
日付ベースや数字ベースなど様々な種類が選択できますが、URLがわかりやすい・記事によってパーマリンクを変更できるという点から「投稿名」がおすすめです。
パーマリンクの選択が完了したら「変更を保存」をクリックします。
これで、記事や固定ページの編集画面で、記事毎にそれぞれに固有のパーマリンクを設定できるようになります。
【投稿名は英語表記に変更】
パーマリンクを「投稿名」に設定すると、記事のタイトル(日本語)がURLとして使われます。このURLに使われる「投稿名」は、各記事の投稿時に変更することが可能です。日本語のままだとURLに変換したときにわけのわからない言葉が表示されてしまうため「投稿名」は英字に置き換えることをおすすめします。
③テーマの設定
テーマとは、ブログの見た目・デザインを設定できる仕組みのことです。
テーマの設定はブログの印象を決める重要な設定です。
WordPressには無料・有料含めて多数のテーマのテンプレートが存在しており、テーマを使って自由にブログのデザインを変更することができます。
ブログを書き始めてから変更することもできますが、テーマによっては書いた記事が崩れる場合や、イメージがガラッと変わりますので、最初に決めることがおすすめです。
WordPress管理メニューの「外観」から「テーマ」をクリックします。
テーマに移動後は「新規追加」を選んで、新しいテーマを探しましょう。
世界中で作成されWordPressに登録されたテーマの中から好きなテーマを選んで使うことができます。
詳細やプレビューが確認できるため気に入ったものを「インストール」→「有効化」します。
または、各テーマのテンプレートを提供しているサイト等からパソコンにテンプレートのファイルをダウンロードして、「新規追加」→「テーマのアップロード」を押して、ダウンロードしたファイルをアップロードしても反映されます。
初心者の方には、まずは人気があってたくさん情報が出ているテーマがおすすめです。
④SSLの設定
SSLとは、ブログと読者の通信を「暗号化」する仕組みです。
最近ではSSLによる暗号化は標準になりつつあり、特に理由が無ければSSLの設定をおすすめします。
SSLが設定されたサイトはアドレスが「http」→「https」になります。
SSL化はGoogleも推奨しておりSEO対策としても重要です。
SSLを設定するには次の2つの作業が必要です。
- サーバーにSSL設定を追加する
- WordPress上の設定を変更する
レンタルサーバーによっては、SSL設定が自動で出来たり有料でオプション独自SSLが出来たりもするので、その場合は上記の設定は不要です。
SSL設定方法は下記記事を参考にしてください。
【後からでも変更可】でも最低限行っておきたいWordPressの設定
ここからは、ブログに不要な情報を表示しないための設定と、WordPressを安全に使うための設定を行います。
後からでも変更は可能なので、絶対にしないといけないというわけではありませんが、出来るなら先にやっておいた方がいいです。
- サイトタイトルとキャッチフレーズの設定
- 便利なプラグインのインストール
- 本体・テーマ・プラグインの更新
- カテゴリーの名前変更
- タグの名前変更
- コメント機能のON/OFF
- ニックネームの設定
- 不要な初期プラグインの削除
- メタ情報の削除
- サンプルページの削除
①サイトタイトルとキャッチフレーズの設定
サイトに表示されるサイトタイトルとキャッチフレーズを設定しましょう。
いずれも、いつでも変更可能なので決めていなければ仮の内容でOKです。
WordPress管理メニューの「設定」から「一般」をクリックします。
一般設定の画面が表示されますので、「サイトのタイトル」や「キャッチフレーズ」を入力しましょう。
この二つは、 WordPressをインストールする時に既に入力しているものですが、インストール時に適当に決めてしまった方は、以下の点に着目して改善してみましょう。
当たり前の話ですが、サイトタイトルは重要なものです。
ブランドでいうブランド名であり、番組でいう番組名なので、サイトタイトルはそのサイトを覚えてもらう為にも重要になります。
また、そのサイトが何のサイトなのかもサイトタイトルを見たら分かるというのも、ユーザー目線では分かりやすいです。
さらに、ここで入力するタイトルが検索エンジンの検索結果に表示されるようになります。
そのためサイトタイトルを決める時は、どのような検索キーワードで検索された時に、あなたのサイトが表示されるようにしたいかも考えると、尚いいです。
サイトのタイトルにはSEOキーワードを含めるべきだという意見もあれば、そこはあまり関係ないという意見もありますが、それに関しては私は正直あまり意識する必要もないのかなと思います。
私が思うに、意識すべき点は、『ユーザー目線』を意識する点だと思います。
例えば、「覚えやすい、親しみやすい、何のサイト・ブログなのかわかる」といったところです。
専門的な分野のブログ→何のブログかサイトタイトルだけで分かるように。
➁便利なプラグインのインストール
プラグインとは、機能拡張のために追加するプログラムのことです。
WordPressの機能を拡張できるプラグインは非常に多く、WordPressの管理画面からダウンロードして追加できます。
WordPress管理メニューの「設定」から「プラグイン」→「新規追加」をクリックします。
詳細や評価が確認できるため気に入ったものや必要なものを「今すぐインストール」→「有効化」で追加出来ます。
③本体・テーマ・プラグインの更新
テーマやプラグインは更新しないままだとセキュリティホールができてしまい、ハッカーなどから狙われやすくなります。
大切な記事が書き換えられたり、サイト自体が削除されたりしないように、定期的にテーマやプラグインの更新をしましょう!
それに、更新していない事により何かしらエラーや不具合などが発生したり、うまく機能しないこともあるかも?!
更新にはセキュリティに関する内容も含まれるため、原則最新バージョンに更新すると覚えておきましょう。
WordPress管理メニューの「ダッシュボード」から「更新」をクリックします。
ここからまとめて本体・テーマ・プラグインをそれぞれ更新することが可能です。
本体のWordPressのバージョンが最新ではない場合は、同画面から最新バージョンに更新出来ます。
④カテゴリーの名前変更
カテゴリーとは記事の分類分けをするもので、WordPressのインストール直後は「未分類」というカテゴリーが作成されています。
これを「英語」「WordPress」などブログテーマで使用するものに変更しましょう。
また、使用するカテゴリーが決まっていればあわせて追加しちゃいましょう。
WordPress管理メニューの「投稿」から「カテゴリー」をクリックします。
左側の「名前」と「スラッグ」を入力して「新規カテゴリーを追加」をクリックすれば完了です。
「未分類」は基本的に使わないので、未分類を「編集」して1つカテゴリーを追加してもOKです。
⑤タグの名前変更
WordPressにはカテゴリーの他に、タグというものがあります。
よくカテゴリーとタグの使い方や使い分けが分らない、難しいと悩んでいる人も多いかと思います。
これに関しては特に決まった正解というのはなく、作成者の使い分けになってしまいますが、カテゴリーは大きい分類で運用するのに対して、タグはカテゴリーよりもさらに細かい単位での分類(マーク)で使います。
【カテゴリーとタグの違い】
- カテゴリーは記事をまとめたフォルダのようなイメージ
- タグは記事につける付箋や札のようなイメージ
タグもWordPress管理メニューの「投稿」から「タグ」をクリックします。
タグの「名前」と「スラッグ」を入力して、説明は省いて大丈夫です。
カテゴリー同様に「スラッグ」は、「URLに使われる名前」なので、URLに日本語が入るのが気になる場合には設定しましょう。
「新規タグを追加」をクリックすれば完了です。
⑥コメント機能のON/OFF
WordPressは、各ページで読者がコメントを投稿できるようになっています。
読者とコメントのやり取りは楽しいものなのですが、コメント機能を有効にしておくと「スパム」と呼ばれる宣伝や不正サイトに誘導するようなコメント投稿が行われる場合も中にはあるかもしれません。
「スパム」に対策するプラグインなどもあるのですが、初期のアクセスが無い状態でコメントをもらうことは稀なので、私は初期段階ではコメント機能をOFFにしていますが、これは人によるかと思います。
アクセスが増え出してからコメント機能をONにしてみて、フィードバックや感想をもうらうようにしています。
または、コメント機能を初期段階からONにする場合は、スパムコメントがあることを考えると、ブログのコメントは手動承認にしておく方が良いです。
WordPress管理メニューの「設定」→「ディスカッション」から設定できます。
コメントをOFFにする場合は、「新しい投稿へのコメントを許可」のチェックを外します。
コメントをONの場合は、コメントがくる度にコメントを承認するか、または一度承認した投稿者のコメントを許可し、それ以外のコメントを承認待ちにするのどちらかに設定している方がいいです。
⑦ニックネームの設定
テーマにもよりますが、記事を投稿するとアカウント名が投稿者名として表示されます。
アカウント名はログイン情報の一部となるため、そのまま表示されるのはセキュリティ上よくありません。
ニックネームを設定することで、投稿者名にニックネームが表示されるようになります。
WordPress管理メニューの「ユーザー」から「あなたのプロフィール」をクリックします。またはユーザー一覧からもプロフィール編集が可能です。
ニックネームを編集してから、ブログ上の表示名をニックネームに設定します。
また、投稿記事に投稿者名を表示させたくない場合は、テーマによってはテーマの設定やカスタマイズで簡単に非表示に出来ます。
またはテーマの中に直接出力のコードが書かれていますのでそちらを編集すれば消すことができます。
しかしテーマの編集は、「管理画面>外観>テーマエディター」でその箇所を調べて編集する必要があるので、多少難易度は上がります。
⑧不要な初期プラグイン・テーマの削除
使ってないテーマやプラグインは削除を検討しましょう。
なぜなら、プラグインは「使用するものだけ必要な時に入れる。不要はものは削除する」が基本ルールです。
「Hello Dolly」はWordPressにデフォルトで入っているプラグインです。ブログ運営では使わないプラグインのため削除してしまって問題ありません。
プラグインの削除方法
WordPress管理メニューの「プラグイン」から「インストール済みプラグイン」をクリックします。
「Hello Dolly」の「削除」をクリックすれば完了です。
Akismet Anti-Spam(アンチスパム)はコメント投稿のスパム対策に機能に必要なプラグインです。今後使う可能性もあるため残しておいてもOKです。
TypeSquare Webfonts for エックスサーバーは、Webフォントのプラグインです。Hello Dolly同様に削除してOKです。
テーマの削除方法
使っていないテーマを削除する時は、WordPress管理メニューの「外観」から「テーマ」をクリックします。
削除するテーマを選び、左下の「削除」→「OK」をクリックで削除出来ます。
⑨メタ情報の削除
WordPressブログは初期状態で下記の情報が表示されています。
メタ情報はブログ読者にとって不要な情報で、第三者にログインURLなどを知らせることにもなるためセキュリティの観点からも表示を削除します。
WordPress管理メニューの「外観」から「ウィジェット」をクリックします。
右側に現在使用中のウィジェットが表示されます。その中から「メタ情報」を選択して「削除」します。
⑩サンプルページの削除
サンプルページはWordPressをインストールした時に投稿されているサンプル記事です。
特に必要がないため削除します。
WordPress管理メニューの「投稿」から「投稿一覧」をクリックします。
「Hello world!」というタイトルにカーソルをあてて、「ゴミ箱」をクリックすれば削除できます。
固定ページも同様にメニュー「固定ページ」から「固定ページ一覧」をクリックします。
「サンプルページ」というタイトルにカーソルをあてて、「ゴミ箱」をクリックすれば削除できます。
まとめ
今回はWordPressインストール後にやっておきたい設定を紹介しました。
やる事がたくさんあって大変と思われたかもしれませんが、WordPressをインストールしてすぐにブログや記事を書き出すと、後から変更した時に面倒になってくる事もあるので、最初に1つずつ初期設定を済ませておきましょう。
WordPressは、カスタマイズ性が高くまだまだ多くの設定が存在するため、今回の設定で完璧というわけではありませんが、それらはブログを書きながら並行して進めていきましょう!
今回の設定が終わったら、早速ブログ記事も書いていきましょう。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
WordPress初期設定も代わりにやってもらえるWordPress設置代行もおすすめ
WordPressの導入や設定などが手間やわからない人にとっては、WordPressの設置代行というサービスもあります。
WordPress設置代行は、レンタルサーバー、ドメインの取得、サーバーとドメインの紐づけやWordPressのインストールや設定等、全てを代わりにやってくれます。
WordPress設置代行を使うのにおすすめな人
- WordPressを試してみたい、設置や設定を丸投げしたい人
- WordPress導入方法や設定等がわからない人
- レンタルサーバーやドメインの契約や設定を自分でやりたくない人
- WordPress導入する際の初期費用を抑えたい人
自分でWordPressを導入する際はレンタルサーバーの契約やドメインの取得に登録や料金が掛かりますが、WordPress設置代行はレンタルサーバー代やドメイン代も含まれているので、自分で設定や契約をするのが面倒な人にも、レンタルサーバー代やドメイン代をわざわざ払いたくない人にも、WordPressをとりあえず試してみたい人にとってもおすすめです。
また、WordPress初心者にはわからない事がたくさんで困ってしまうという場合も、下記のワードプレス設置代行は継続して保守管理のサポートがあるので、何か問題があった時のトラブル対策としても心強いはずです。
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